階段室の光の「たまり」

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しっくい塗の天井と
杉板張りの天井とのあいだに
光の「たまり」ができていて、
まるで間接照明を仕込んだかのように見えます。

でも人工照明ではないので
「ほわっ」とした、
繊細な心地よさが生まれていると思います。

住宅の設計をするときに、「光」についてよく考えます。

家のなかのそれぞれの場所に、
どのような光が降り注ぐのか、
どんな光と影のドラマが繰り広げられるのだろう、
そして、光が床や壁の仕上げの素材感や色や模様によって
どのような反射や映りこみや「たまり」がおきるのか・・・、
そんなことを考えるわけです。

出来上がった家を見に行くときも、
工事途中の場合でも、
「ああ、きれいな光が入っていますねー」と気づくことも多く、
それは自分が光の表現に対して、意識的である習慣によると思います。

住む人にとって、
ある季節のある瞬間に、
家の奥まで差し込む光に気づいて、
ああきれいだな・・・、と思えることは、
生きていることの幸せさを感じられる瞬間の一つだと思います。
by craftscience | 2011-11-21 12:05 | 2011時を重ねる家3@杉並区


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