古材を使う

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柳沢商店(葛飾区水元)にいくと、巨大な倉庫のなかに古材がひしめき合いながらストックされている光景に圧倒される。その古材の山の中から、その時その時の用途やほしいサイズを考慮に入れながら、探す。店主の小林さんにこれくらいのサイズでこんな用途で使いたいんだけど・・・というと「こんなのはどうですか・・」倉庫の中を案内してくれて、見せてくれる。

「時を重ねる家」の玄関扉の両脇に添えられたヒノキの厚板がこの写真。
幅450長さ1800、厚50程度の2枚の板。かつて、住宅の床の間として使われていたようで、裏側には建具の溝が掘りこまれている。こういった過去の痕跡を活かすのも面白い。

この板と壁の間に5センチほどの隙間をとって細長いガラスを入れて光を導き、
もう一枚は足元を20センチほど浮かしてとりつけそこにもガラスを入れています。
夜、室内の明かりがほのかに足元を照らしてくれます。

古材も持ち味を生かしながらも、そのままでは新しい部分とちぐはぐになるので、そこはうちの事務所で手を入れて(ペーパー掛けをして、オイルや塗料で表面を調整しています)建物全体のデザインと調和するようにしています。
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by craftscience | 2011-01-27 07:56 | 2010時を重ねる家1@埼玉県桶川


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