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八ヶ岳の家、一年後の点検

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八ヶ岳の家に一年点検で伺いました。
周囲には雪が積もっていましたが、家の中は薪ストーブ一台で十分に暖かく、
気持ちの良い時間を過ごさせていただきました。
ストーブの配置が家のほぼ中央に配置されていること、
能力の十分なストーブを選んだこと、
などが有効に働いていると思います。

施工していただいた小澤建築工房(甲府市)の小澤さんと山田さんにも来ていただき
建物のチェック。
特に大きな問題もなく、快適に住まわれているとのことでホッと安心。
一年点検で伺って、そこでの生活が建物と馴染んできて、
建て主さんが笑顔で迎えていただくことほど建築家としてれしいことはありません。

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2階の多目的スペースは吹き抜けに面していて、
奥の壁もすのこ状の壁で仕切ってあるので一階の暖気が全体にいきわたっていました。
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全体的に、壁にはカラマツの無垢板が貼られているのですが
寝室だけ、土佐和紙を壁天井とも貼りまわし、
より柔らかく包まれているような部屋になり、
くつろいで眠れる部屋になったと思います。
by craftscience | 2012-01-29 11:29 | 2010八ヶ岳の家

関東人が見た関西の電車のデザイン

まだ関西での暮らしはじめて日が浅いので、
関西人にとって、あたりまえの日常風景のが
僕の目には、いろいろと新鮮に見え、気になってしかたがないことがある。

今日も仕事で大阪に出向いたのだが、
乗った京阪電車の車内のデザインに注目してしまった。
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先頭車両の最前列の座席。
「なかなかいいなぁ」と注目。
まずは座席脇の肘掛。
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シートの形に添いつつも滑らかにはずした曲線美。
使い込まれたメッキの輝きが魅力的だなぁ・・・と。
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見上げると、成田山のお守りが!!
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優先席シートのファブリックの色が、緑と黄色。なかなかいい色の取り合わせで、かつ抑えた
トーンがセンスを感じます。そしてこの柄がなんともカワイイ!!
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関東の私鉄やJRにはこんな車内空間の豊かさはないように思いました。
by craftscience | 2012-01-16 23:17 | 京都のコト

建仁寺塔頭「両足院」新春特別公開

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京都オフィスのご近所にある建仁寺。
境内には、いくつもの塔頭があります。
塔頭とは、大きなお寺の中にある、いわば分家のようにつくられた小寺のこと。
ここで紹介する「両足院」も建仁寺塔頭のひとつ。
ふだんは一般公開していないのですが、
元日から1/22(日)まで新春特別公開をしています。
方丈や庭園が見学できて、
長谷川等伯の襖絵と
伊藤若冲の掛け軸の絵「雪梅雄鶏図」が拝観できます。

伊藤若冲の絵の現物を間近に見たのは初めてだったのですが、
その色彩のバランス、描写の密度、静と動の狭間の一瞬を捉えたかのような緊張感など
みていて引き込まれるすばらしい体験をさせていただきました。
建物内部は撮影お断りでしたので、
若冲の絵をお見せできないのが残念ですが、
ネット上に画像がアップされているので
興味のある方は探してみてください。

両足院は庭園もすばらしく、門を入ってすぐの「唐門前庭園」
「苔」を枯山水のように水の流れに見立てたという「方丈前庭園」
そして池泉式庭園の「書院前庭園」など、どれもじっくりと眺めて味わいたい庭です。
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両足院の両足とは、仏の尊称のひとつのである
「両足尊」(二つの足をもつものの中で最も尊い者の意味)
から取られたそうです。
また仏様のもっている「知恵」と「慈悲」の両方を併せ持つという意味だそうです。

両足院では、座禅体験やヨガと座禅体験を組み合わせたワークショップ的な活動もされているようで、私も近いうちに参加してみようと思っています。
by craftscience | 2012-01-08 11:21 | 京都のコト

京都祇園「鍵善良房」のお正月のしつらえ

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京都・祇園の和菓子屋さん「鍵善良房」の前を通りがかったら
その入り口のお正月のしつらえに、思わず立ち止まり写真をパチリ。
こういった四季折々のしつらえには、さまざまな象徴的な意味や、願いがこめられていて
それを紐解いていくと、なかなか面白い発見があります。
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のれんの赤と房飾りの緑、色のとりあわせも鮮やかですし、
質がやっぱりいいですよね。
注連飾りをよくみると、お札に文字が。
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右に「七難即滅」
左に「七福即生」
中央には「蘇民将来子孫家」と書いてあり、「門」の字が二つに割れて中央の文字をはさんでいます。
七難とは、諸説があるそうですが、
一説では「太陽の異変、星の異変、風害、水害、火災、旱害、盗難」とのこと。
七福は、いわゆる七福神に象徴される七つの幸福のことですね。
ここまではわかりやすい。
でも真ん中の「蘇民・・・」とはなんでしょうか?
調べてみると、スサノオノミコトにまつわる神話に由来があるそうです。
三重県の歴史文化についての記述を読むと次のような話があります。
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この「蘇民将来子孫」について、『宇治山田市史』等では『備後風土記逸文』を引用して、スサノオノミコトが、南海への旅の途中、蘇民将来・巨旦(こたん)将来という名前の二人の兄弟のいる地に立ち寄り、そこで、ミコトは一晩泊めてくれるよう二人に頼みました。弟の巨旦はとても裕福だったのですが、断りました。兄の蘇民は貧しかったのですが、親切にミコトを泊めてあげました。スサノオノミコトは喜び、蘇民に「今後、この地に悪い病気が流行ったときには、蘇民将来の子孫であると言い、茅輪(ちのわ)(茅や藁(わら)を束ねて作った大きな輪)を腰に着けなさい。そうすれば病気を免がれるでしょう」と言って、その地を立ち去った。
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このお札を下げることで悪疫を退散させる意味があるのですね。

鍵善の入り口脇には、ショーケースがあって、このしつらえもまた見事。
楽しませてもらいました。
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下にある半月型の白いお菓子は「花びら餅」といって、このお正月の時期だけにつくられる御菓子です。
これについては、NPO家づくりの会のブログに書きますので、そちらも読んでみてください。
by craftscience | 2012-01-04 21:10 | 京都のコト

八坂神社の「おけら詣り」

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

この年末年始は京都で過ごす初めてのお正月。
いろいろと新鮮な体験をしています。

大晦日はご近所の洋裁カフェの柴洋さんにお誘いいただき、
鍋パーティをしながら過ごしました。
途中、みなで近くの八坂神社に「おけら詣り」に行ってきました。
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「おけら詣り」は、大晦日の夜から元旦の明け方にかけて行われます。
護摩木を炊いた灯篭の火から、参拝者が購入した縄に火を移し、
その火を消えないようにクルクルッと手元でまわしながら持ち帰ります。
その火で元旦のお雑煮を炊いたり、神棚の灯火につけたりして、
邪気を払って、吉祥、息災を願うというものです。
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「おけら」とは薬草のひとつで、お屠蘇の中にも含まれていて、
胃を丈夫にしたり、邪気をはらうのだそう。
火をもらう灯篭の火種として使われているそうです。
また、「おけら」は息災を意味する「オキャラ」という梵語に由来するという人も居ます。
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僕らが行った時間は8時過ぎでしたが、結構な人出で賑わっていました。
これが紅白が終わるころ11時過ぎには大混雑でギュウギュウになるそう。
その中を火のついた縄をクルックルッとまわしながら大勢の人が行き交うのですから
かなりスリリングな光景が繰り広げられるのではないかと思いました。
晴れ着やダウンジャケットに穴が空くようなこともそこらじゅうで起きるのではないかと思いますが、
それをものともせずにお正月の風物詩として楽しめる文化はすばらしいなと思いました。
家の近く、人ごみを離れて、暗い夜道でおけら火が、丸い光の奇跡を描くのはとても美しく、
とてもいいものだなと思いました。大切にしたいですね。
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我が家の台所のガスレンジに、持ち帰った火縄で着火!
翌朝のお雑煮用のおだしを煮出しました。
by craftscience | 2012-01-03 12:17 | 京都のコト