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階段室の光の「たまり」

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しっくい塗の天井と
杉板張りの天井とのあいだに
光の「たまり」ができていて、
まるで間接照明を仕込んだかのように見えます。

でも人工照明ではないので
「ほわっ」とした、
繊細な心地よさが生まれていると思います。

住宅の設計をするときに、「光」についてよく考えます。

家のなかのそれぞれの場所に、
どのような光が降り注ぐのか、
どんな光と影のドラマが繰り広げられるのだろう、
そして、光が床や壁の仕上げの素材感や色や模様によって
どのような反射や映りこみや「たまり」がおきるのか・・・、
そんなことを考えるわけです。

出来上がった家を見に行くときも、
工事途中の場合でも、
「ああ、きれいな光が入っていますねー」と気づくことも多く、
それは自分が光の表現に対して、意識的である習慣によると思います。

住む人にとって、
ある季節のある瞬間に、
家の奥まで差し込む光に気づいて、
ああきれいだな・・・、と思えることは、
生きていることの幸せさを感じられる瞬間の一つだと思います。
by craftscience | 2011-11-21 12:05 | 2011時を重ねる家3@杉並区

ひでしな商店で購入した古建具

先日、家づくり学校の「古材・再生素材」見学会で行った
新木場の「ひでしな商店」さん。
そこで購入した建具をつかった事例です。
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正面奥の中桟入りの4枚の建具がその古建具。
近くで見るとこんな感じ↓。
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ほとんど剥げ落ちながらも微かに残ったペンキの跡と
木地の色味が味わい深いですね。

ちなみに大きな丸太の桁は以前の記事でも書いた古材の丸太。
こちらは柳沢商店(葛飾区)で購入したもの。
http://craftscien.exblog.jp/15866742/
http://craftscien.exblog.jp/15598019/
by craftscience | 2011-11-16 19:30 | 2011時を重ねる家2@西荻窪

房総半島のど真ん中「最終処分場」見学記

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NPO家づくりの会で行っている
住宅設計者のための「家づくり学校」。
私は2年生の担当主任としてかかわっていますが、
11月12日に行われた「古材、再生素材」の見学会は私も担当講師として見学場所のルート決めや、ゲスト講師の依頼など、段取りがいろいろと大変でした。

でも、私のテーマ「古いものを活かした家づくり」をやっているものとしては、
参加者のみなさんには、中身の濃い時間を過ごしてもらうために、力を入れて準備しました・・・、
というよりか、自分の勉強のために頑張りました。

見学の報告は家づくり学校公式ブログに書きました。
ぜひ読んでみてください。
by craftscience | 2011-11-16 14:12 | リユース・デザインの家づくり

蔵戸を入るとピロティと玄関がある

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9月にオープンハウスをした「時を重ねる家3@杉並区」。
建物の入り口に古い蔵戸を取り付けています。
建て主さんが長野旅行で見つけてきた欅の古建具なのですが、
赤みがかった色合いが風格がありました。
右手の格子は、古建具の格子サイズに合わせて新たに製作したもの。
色味もそろえることで、古いものと新しいものとが無理なく調和しました。
ハンガーレールで取り付けることで重量のある建具も軽く開閉できます。
ちなみに照明器具も奥様が古道具屋で見つけたヴィンテージもの。
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蔵戸をあけて入ると庭にぬけるピロティ。
この場所は自転車を置いたり、日曜大工や子供の遊び場にもなる半屋外の空間です。
多目的に使えて便利です。
庭の植栽はこれからゆっくりとしつらえていく予定です。
小屋のように見えるところは子供室。
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玄関扉を開けると、玄関ホールを兼ねた畳敷きのスペースがあります。
扉は床から天井までの高さをもち、床と天井の仕上げを内外連続させているので
空間の広がりが感じられて、すっきりとした印象になっています。
by craftscience | 2011-11-14 23:23 | 2011時を重ねる家3@杉並区

「木童」(こどう)さんのショールームに行ってきました。

今日は、午前中新宿のパークタワーに用があり、それが済んだ後で
初台のオペラシティへ。

オペラシティ内にある、「木童」さんのショールームに行ってきました。
http://www.kodoh.co.jp/index2.html
「木童」さんは、まあ、いわば木材屋さんなのですが、
日本全国の木の産地と、独自のネットワークを構築していて
とても良質な国産材を現場に入れることができます。
私の設計した住宅でも、デッキ材などの木材をよく入れてもらっています。

こちらのショールームでは現在、NPO家づくりの会でともに活動している建築家が
「24坪の家づくり・・・贅沢(ぜいたく)な木の空間を1,500万円で」
という展覧会をやっているので、それを見に行くのが目的でした。
2011年11月17日(木)の16:30より同会場でセミナーもやるそうです。

3間×4間の総二階、という限定した条件の中、
9人の建築家のそれぞれのプランの違いに個性があらわれていて、
興味深く拝見してきました。
by craftscience | 2011-11-11 19:51 | セミナー・見学会

「古さ」と「新しさ」の価値の転換

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古い家を全面的に改修するリノベーションはもちろん
新築の住宅をつくるときも、
どこかで古いものを活かせないかとよく考える。

無から有を創造するのではなく、
すでにそこにあるもの、
古くて活用されずに眠っているもの、
人々に省みられなくなって久しいが、じつは良い質をもっているもの。

そういった古いものたちの中に、新しい価値を見いだすこと。
そこが面白い。

「存在しているあらゆるものに意味がある」
という信念のもとでは
ゴミと有用品、古さと新しさ、無価値と価値は容易に転換する。

自分で手を入れる。
この行為によって、
それまでは自分の内面にしか存在しない
微かな「疼き」のようなものでしかなかった何かが
他者の目に見える形になる。
あるいは自分にとっても、美という感覚として実感できるものとなる。

他者にとってはゴミでしかなかったものがゴミでなくなる。
これは価値が生まれた瞬間ではなかろうか。

そんなことを考えながら
日々の暮らしの中に古いものを活かしていく・・・、
ということに取り組んでいます。

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by craftscience | 2011-11-10 08:51 | リユース・デザインの家づくり

家の前の空き地に月が上る

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わが家の前の空き地に月がのぼる。
昨日の夕刻の風景。

今日から東京なので、この風景ともしばしさよなら。

ちなみに擁壁の向こうは六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)というお寺で、
平安時代の官人で詩人であった小野篁(おののたかむら)が夜な夜なあの世に通ったという伝説の井戸があります。
by craftscience | 2011-11-09 22:25 | 京都のコト

京都オフィスに併設のショップ、オープンしました

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クラフトサイエンスの京都オフィスのは築70年もの京町家をリノベーションした建物。
道路から入ると、小さな土間と二畳の和室があります。

この空間をつかって
私の妻「安井くまの」が、Routes*Rootsという名のショップを11月3日にオープンしました。
アルネの大橋歩さんデザインの「a.」(エー・ドット)の服を扱わせていただいている他、
妻のコレクションしたヴィンテージ・ウェアや日用雑貨などを販売していきます。
詳しくはホームページブログをご覧ください。

http://www.routes-roots.com/

http://r2rkyoto.exblog.jp/

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これからはクラフトサイエンスとRoutes*Rootsの両輪で
自分らしい暮らしづくりのお手伝いをさせていただきたいと思っています。
by craftscience | 2011-11-08 18:50 | 京都のコト