カテゴリ:私のこだわり( 4 )

3.11以降の家づくり、「移住の自由」と「骨を埋める覚悟」

家づくりの前提が、3.11以降いろいろな意味で損なわれたり、変化してしまった。

昨日は「NPO家づくりの会」の総会があり、仲間の建築家と雑談しているなかで
「家を建てたら一生その土地に骨をうずめる覚悟がなければならない」という言葉を聞いて、
どこか強い違和感を感じた。

ある土地に家を建て、地域の中で住み暮らし、その土地の環境をこつこつとはぐくんでいくような生き方、たとえば農家の方の生き方は、一つの理想的な生き方だと思う。

でも、3.11以降、日本中に存在している原発が稼働し続けいているかぎり、そうやってこつこつと育んできた家が一瞬にして損なわれてしまうリスクと常に隣り合わせであることが明らかなになってしまった。

人生には、思いもかけない出来事が起こるものだから、終の棲家と思って建てた家を手放さなければならないリスクはこれまでもあった。地震や津波などの自然災害、大火や戦災によって家を失ってしまうことは日本の過去の歴史を振り返れば幾度も繰り返されてきた。そのたびに日本人は「無常感」をもって、その厳しい現実を受け入れて、心を落ち着かせて、もう一度この土地でやり直せばいいじゃないか、と再起してきた。

でも、放射能でひとたび汚染されてしまった土地は、何十年、何百年と、生き物の細胞の中を放射線が通過し、DNAのある部分を破壊し続けてしまうのだ。

こんな現実を前にして、私たちはどんな家づくりをこれからしていたらよいのだろうか。
どんな家づくりなら、希望がもて、夢が描けるのか?
梅棹忠夫のいう「暗黒の中の光明」は、こと家づくりに関してどこにみいだせるのだろうか。

これから考え続けなければならないと思うのだが、
一つの方向性は、私は「移住することの自由さ」にあると考えている。
それには中古住宅の流通市場が活性化する必要があって、
そのためには土地の価格や金融の課題もあるだろう。

でも、もっとも強固な壁は人々の固定観念なんだろうな。
自分も含めて、意識的に頭を柔らかくしておかなければならないなと思う。

だから
「家をもったら一生、その土地で骨をうずめなければならない」という言葉を聞いて違和感を覚えたのだろう。
by craftscience | 2011-06-19 07:30 | 私のこだわり

子育てはアート

何年か前、次女がまだ1歳前後のころだったと思う。妻も仕事を再開し、自分も子育てに、日々生きるエネルギーのかなりの部分を注ぎ込まなければならないころに、たまたま手にしたフリーペーパーのエッセーが目にとまりました。
そこには「子育てはアート」とありました。
そのエッセー、黒澤明監督の長女で映画衣装デザイナーの黒澤和子さんが書いたもので、私は一読し、いたく感銘をうけ、切り抜いて今も大事にとってあります。時々、読み返しては、ずいぶんと励まされ、仕事と家事・子育てのはざまでつらい思いを抱えた時期を乗り越える勇気をあたえてもらいました。

この切り抜きが、いつどこかにいってしまうとも限らないので、全文をここに転載させていただきます。黒澤和子さん、フリーペーパー「ウェンディ」関係者の皆さま、ご容赦ください。以下全文。

このごろ、誰も彼もが子育ては大変だとばかり連呼する。
わが子を自分の手に抱いたときの幸せや、一人ひとり違う個性を育てられる喜びを語る人は少ない。
私は、子育てはアートだと思っている。
手がかかるほど楽しいのだし、皆違うのが面白い、思うようにならずに考え付かないようなインスピレーションもくれるのだから、なんて幸せなんだろうといつも思う。
自分がハンドリングできる程度の人間、楽できる人と生きても成長なんて期待できないから、家族でも競争で成長できる環境が望ましいのだと考えている。
忌憚なく物を言い合えて、何でも曝け出せるのが家庭だから、緊張感と安らぎがある、それこそ家庭なのだ。
仕事で家庭での大変さを気分転換して、家庭で仕事の大変さを気分転換して、四半世紀の母子家庭を運営してきた。
家族は仲間でもあり、同志でもあり、一番辛辣な評論家でもあり、ライバルでもあるのだと考えている。
「あなたたちのことは世界一大切で、何があっても、どこにいても、命を捨てて助けます」
それさえ伝えて信じてもらえていれば、エキセントリックな大騒ぎの親子喧嘩も笑い話にしかならない。
父黒澤明を共に支えた日々も、結束の固さにはなったけれど、つらい過去だとか愚痴の種にはならない。
思いっきり自分を主張しあい、話し合って分かり合うまで話し合う。
一個の人間の持つ個性は尊重して、自分の尺度ばかりで測らない、一つ一つの言葉を丹念に積み重ねて、丁寧に分かり合えば後は気楽なものだ。
そして進路や将来のことは、最後は自分で決めるのが自分に責任をもつという大切なことの第一歩だと思っている。
進学だってご勝手に、嫌なら行かなくてもいい、どんな仕事を選ぼうが自分の人生、どれが一番なんて誰も分からないのですから。
わが家が心底明るい家庭であるのは、嫌なことから目を背けないで、とことん話し合って成果である。
笑いが絶えないわが家では、皆お互いのことが大好き。大声で歌を唄いながら家族旅行に行く車中、今までの旅行での失敗話で大笑いして、今回の旅行はどんな順番で観光するか何を食べるかということで意見が分かれ、本気で言い合いになったりする。
by craftscience | 2011-06-18 08:04 | 私のこだわり

小澤直子先生のアート・ヨガ

最近行っていないのですが、
ヨガの教室に月一くらいで通っていたことがありました。

アートヨガ・ムーブという小澤直子先生の教場が千駄ヶ谷にあります。
http://ozawanaoko.com/naoko/whazay01.htmlそこで習った基本メソッドという20分ぐらいのストレッチのやり方があって
呼吸を整えながら、それをやると、足の指先から頭の脳内まで、血の巡りが良くなったような感覚があり、とても気持ちがよいのです。

夜寝る前に、基本メソッドやって眠りにつくと、疲れが取れやすいのか
翌朝の目覚めの気分がずいぶん違います。
by craftscience | 2011-05-10 07:28 | 私のこだわり

丸眼鏡新調

眼鏡を新しくつくりました。
丸眼鏡が好きなので、今回も丸で探しましたが、
あんがいどこの眼鏡屋さんも丸眼鏡の扱いが少なく、
気に入ったものがなかなかみつかりませんでした。

ネットで「丸眼鏡」と検索して見つけた渋谷の「メビウス」という眼鏡屋さん。
http://www.eyewearmebius.com/
ここでセミオーダーの丸眼鏡をつくってもらいました。
c0087532_613972.jpg


たくさんある丸眼鏡フレームの型板から
気に入ったセルの形、色、柄を選び、
丸と丸をつなぐブリッジの長さを私の両目の離れに合わせて2ミリ縮め、
フレームのエッジをあまり丸く面取りし過ぎないようにしてシャープさをだして
仕上がりはつやを抑えたマットな感じで・・・と
あれこれデザインの注文をお願いしました。

出来上がりをかけてみると
昔からずっと身に着けているような
しっくりと顔に馴染んで自然な感じ・・・。
とても満足のいく出来栄えでした。
by CRAFTSCIENCE | 2007-03-22 06:15 | 私のこだわり