八ヶ岳の麓、富士見高原の家、植栽に包まれて

五月晴れの先週末、八ヶ岳南麓エリアに行ってきました。
もう築4年になるこの家、植栽も落ち着いて、緑に囲まれたいい雰囲気になっていました。
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# by craftscience | 2017-06-01 17:02

謹賀新年 2017年

京都オフィスを構えて6年目を迎えました。
写真は、昨年オープンした住居と宿が一体となった京町家のリノベーションです.
古いものと新しいもの、和の物と洋の物、自然と作為が同居しながらも調和した空間を目指して、
自分も現場で手を動かしながら、大勢の人たちの力をいただきながら、試行錯誤でつくりました。
今年は初心に帰る気持ちで、これまでとこれからを見つめ直して、歩んでまいります。
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# by craftscience | 2017-01-01 00:01 | プロフィール

謹賀新年2016、京都に来て五年目の今

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あけましておめでとうございます。
今日からRoutes*Rootsは新年初売りとしてオープン。
私も店に立って接客。
初仕事です。

craftscience京都オフィス、そして祇園のセレクトショップandギャラリーRoutes*Rootsを立ち上げて5年目の今、ショップと設計事務所の両方の仕事に追われ忙しい日々です。そうしていられるのも、住宅やリノベーションのクライアントや、ショップのお客様のおかげであり、また京都で出会った多くの方々との関係があってのことと感謝しております。
着ること、住むことの楽しみ、衣と住の文化を、実感できる喜びのあるものに育んでいけるように、古いもの、時を重ねたものが持つ合理や美の力から学び、またRoutesRootsの活動を通じて出会った多彩な個性や才能ある方々に刺激を受けながら、今年も取り組んでまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

写真は京都オフィス近くの建仁寺の境内にある石畳の道。
私はいつもこの道を歩くたびに心が洗われ、襟を正すようなきもちになります。

左は昨年2015年のお正月に降った大雪の時の写真。
右は同じ場所の初夏の朝です。

今年の京都の冬は、本当に暖かい。
底冷えがして冷えるなぁと感じる日が、まだ数日しかありません。昨年の秋の紅葉が遅れ、11月の紅葉シーズンに京都を訪れた方は、葉枯れして、カサカサになったモミジの葉を見てがっかりされたかたが大変多かったと思います。
自然の営みが本来の姿でなくなっている。
危機感を感じます。
今取り組んでいる、住宅の設計、空家や古家の再生、リノベーションをつうじて、私にできることをさらに展開していきたいと思います。
# by craftscience | 2016-01-03 18:21 | 日々の雑感

リユース・デザインによるキッチン

私がよく古材を買い付けに行く倉庫には、古い家具の引き出しだけとか長持のふただけとかがゴロゴロしている。
そこの主人は、古い水屋箪笥など修理してはアンティークマーケットなどに出品するなど、古道具や古家具を扱うお仕事をされている。
だから、いつか何かの使い道があるかもしれない・・・と思って本体の無くなった引き出しなどが積上っていたりするわけである。
そんな倉庫を歩いていると、積上った引き出したちが、
「オレッちをどこかで使ってくれないかなぁ~」
と、つつぶやいているような気がしてくる。
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ある住宅のキッチンを設計しているときに、そういえば・・と
引き出したちのつぶやきを思い出して、彼らをキッチンの棚に使うことにした。
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まずは適当に引き出しをセレクト。
次に、目に留まったせいろの枠を取り出して並べてみた。
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今回のキッチンの対面カウンターのサイズと天井の高さなどをあり合わせの箱を並べて再現。
そこに箱のレイアウトを検討。
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いろいろ動かしながら手の届く高さや、視線の抜け具合などを考えながら、位置を調整。
固定するための支柱も建具の框材などを引っ張り出してもらって検討。
ほぼほぼこれで良さそうだなというところで、パーツ一つひとつに番号をチョークで記入して採寸。
それを事務所に持ち帰って図面化。
建て主さんに提案しました。
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そうして出来上がったキッチンがこれ。
引き出しの取っ手にもものが吊るせて、楽しいブリコラージュ的な棚ができ上りました。
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# by craftscience | 2015-11-18 12:37 | リユース・デザインの家づくり

紗羅の樹文庫、月に二日だけ開館する図書館

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http://saranokibunko.com
静岡県の伊豆高原に、
一ヶ月に二日間だけ開館する図書館がある。
森のように緑豊かな伊豆別荘地の中に
ひそっりと山の斜面に寄り添うように建つ木の図書館。
ところが、開館の日は、月一のその日を心待ちにしていた人が大勢訪れる。
小さな子供から、90歳を超える大きな人まで、
会員登録している人は500人を超え、今も増え続けている。
開館日には、読み聞かせのお話会も開催されている。

2006年に開館し、途中一度増築している。
私たちが設計した建物が、
地域の人たちに愛され大切にされていていることを
とても嬉しく、ありがたく感じます。
安井正

写真は伊豆高原アートフェスティバルのブログより転載させていただきました。
# by craftscience | 2015-10-17 09:39 | 2006沙羅の木文庫

緑豊かな家になっていました。

2008年に竣工した住宅にメンテナンスの打ち合わせで伺いました。
築七年。
道路に面したところの樹木が大きく育って、
緑豊かな街路になっていました。
自分の設計する家は、
周辺環境や街並みがよくなることに貢献したいと
常々思っています。

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一階の通りに面したところの窓はアルミサッシなのですが、
外壁に木の板を額縁のように取り付け、
スチールのフラットバーで格子をつけて
防犯性を高めるとともに
中桟の入った窓のような、親しみやすい雰囲気をつくっています。
# by craftscience | 2015-10-16 22:05 | 2008町屋の町家

祇園ない藤で下駄を誂える

祇園の老舗の履物屋さん「 ない藤 」で下駄を誂えました。
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店頭で見せていただいた中から、
焼き杉の下駄に青地に白いドット柄の鼻緒の組み合わせを選びました。

鼻緒の水玉は、水ではなく雪をあらわしているそうです。
よく見ると、ドットは等間隔で並んでおらず、
大きさも微妙に違っていて
まるで、ちらちらと雪が舞うようです。
この鼻緒、ビンテージなので、一点ものでした。

オーダーの際、
足の寸法を、事細かく測ります。
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足の幅、長さはもちろん、指の長さ、甲の高さなど
ノギスを使って正確に採寸して、
項目がたくさん並んだシートに記入。

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そして本日、番頭さんの関塚さんが
Routes*Rootsまで届けてくださいました。

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親指とひとさし指の股の奥まで入らず
途中で止まって、足の前のほうで
ちょんとつっかける感じ。
かかとのはみ出し加減も、ちょうど良くなるように
鼻緒の長さが調えられています。

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実にシンプルな造形です。
絶妙なバランスを感じませんか?

ない藤さんのお店のチラシをみると
「誂えることで自分を再発見
人柄を表す履き物をつくる」
「その人に合うものしか作らない」
というポリシーが記載されています。

「誂える」=あつらえる
という言葉は
「設える」=しつらえる
とか
「拵える」=こしらえる
といったことばと似ています。

どの言葉も、
その場や、
状況、条件、必要などに応じて
一つひとつつくる、
というニュアンスがあります。
個別対応的で、
規格化された大量生産的なものづくりとは違った方法ですね。
作り手である人が、
目の前にいる自分に、きちんと向き合って
仕事をしてくれてる安心感と期待感がありました。
そして手渡された物から得られる満足感。

私も住宅の設計の仕事の中で
「設える」や「拵える」ということを大切にしてきましたが
今回、ない藤さんに下駄を「誂えて」いただいたで
あらためて、こういったモノづくりによって得られる喜びとその価値について
考えさせられました。

もう秋なので、浴衣に合わせて着る機会は来年までおあずけかもしれませんが
この下駄を粋に履きこなせるように、なりたいものです。
# by craftscience | 2015-09-01 18:57 | 京都のコト

&Premiumにルーツ*ルーツが掲載

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マガジンハウスの雑誌「&Premium」(アンドプレミアム)2015年10月号に
クラフトサイエンス京都オフィスに併設のセレクトショップ&ギャラリー
「Routes*Roots」(ルーツ*ルーツ)が掲載されました。

今回は京都の路地特集のページで、「路地めぐり」のお勧めのショップの一つとして取りあげていただきました。
京都は路地が多く、ふと見つけた路地に迷い込んでみるのも散策の愉しみ。
祇園近くの路地に面する私たちのショップも、
お客様に「やっと見つけたぁー。こんなところにあったんですね~。」
と妙な達成感を提供しており、
その立地の分かりにくさには定評(!?)があります。


もう一つ、&Premium特別編集のムック
「&Kyoto 京都、街歩きガイド」にも
「Routes*Roots」が掲載されています。
こちらは「極小空間でお商売Vol.16」というコラムです。
古い京町家の小さな小さな店で、ある意味とてもシャビーなの空間ですが、
置いてある商品の質の高さには自信がありますので
そのギャップを楽しんでいただけると思います。

この「&Kyoto 京都、街歩きガイド」に掲載されているお店の方々は
みなさん私たちが尊敬してやまない方々ばかりで
これをまとめた編集力には脱帽します。
ぜひ、お手元に入手されて、京都散策を楽しみに来ていただければと思います。
# by craftscience | 2015-08-26 00:49 | 掲載・出版

「ミセス」に杉並区N邸が掲載

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「ミセス」2015年6月号に杉並区N邸(時を重ねる家3@杉並区)が掲載されました。
「モダンで新しい木の家」というタイトルです。建て主さんのご実家の裏山から伐り出した杉材を取り入れたり、焼き杉の外壁や、古材や古建具を取り入れたデザインなどが紹介されています。海外からのお客様も多く、広々としたダイニングキッチンで、お客様と一緒になって料理を楽しんでいるNさん家族の住まい方に注目。暮らしから発信される文化交流という視点で記事をまとめてくださいました。
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# by craftscience | 2015-05-11 10:45 | 掲載・出版

「考える古、伝える古」イベントはじまります。

2015年2月22日(日)よりRoutes*Rootsにて
「考える古、伝える古」というイベントが始まります。
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今回は奥田早織さんと大森準平さんの二人展。
詳しくはこちら

奥田早織さんは、古い、味わいのある布を組み合わせながら、透明

感のある洗練された洋服をつくる作家さんです。フォルムやパター

ンを自由な発想で、シンプルなナチュラルな着こなしから、モード

を取り入れた斬新なスタイルまで、応用範囲の広い服をつくれる方

だと思います。また公園で拾ってきた落ち葉やどんぐりの実から染

料をつくり自分たちで布を染めて、そこからバックや服をつくるワ

ークショップをやったり、ほとんどガラクタにしか見えない何かの

パーツや木片を組み合わせて、魅力的なオブジェをつくるワークシ

ョップをしたりと、そのものづくりの姿勢は、だれにでも共有可能

な、開かれた技術や方法を持っていますが、その作品からは奥田早

織さんならではの洗練されたスタイルを感じさせてくれます。

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一方、大森準平さんは縄文をテーマに陶芸の技法をもちいた作品を

つくるアーティストです。遮光器土偶や火焔土器を手で土をこねな

がら再現しながらも、その作品は真っ白だったり、金色だったりと

従来の縄文のイメージからはみ出しています。また、いったん破壊

した土器の破片を赤や黄色に染めて焼成し、再び組み立てた作品を

つくるなど、死と再生への祈りを髣髴させるテーマを帯びながらも

、軽やかなポップさとが同居しています。
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今回のRoutes*Rootsの展示会は「考える古、伝える古」と題し、本

質的な新しさが不在になっている時代に、古を見つめなおすことで

、なんらかの風を吹かせてみたいという思いがあります。
一乗寺の恵文社コテージで行うオープニングのトークイベントは
「準と早織のディス古」と題し、ミラーボールの光が回る空間で、

二人の作品の背後にある思いについて、そして今、古を考えること

で見えてくることについて掘り下げてみたいと思います。

私、安井正も古家再生の建築家として、お二人の聞き役としてトー

クに参加します。ぜひ、ご参加ください。
# by craftscience | 2015-02-20 17:54 | セミナー・見学会